咬み合わせとは
咬み合わせとは、上下の歯が接触し合う状態、またはその動作を指します。この過程は、顎関節を中心に歯や筋肉、神経が協調して行う「咬合(こうごう)」という一連の動きとして知られています。
理想的な咬み合わせは、上の歯1本に対して下の歯2本が噛み合う「一歯対二歯咬合」の状態です。また、口を閉じたときに下の前歯が上の前歯より内側に位置するのも正しい噛み合わせの一例です。
咬み合わせが不良だと、以下のような問題を引き起こすことがあります。
- 虫歯や歯周病が進行しやすい
- 顎関節の動きが制限される
- 口を大きく開ける際に顎の筋肉に痛みを感じる
- 歯が過度にすり減ったり、割れたり、ぐらついたりする
咬み合わせが悪くなる原因としては、歯並びの不整や不自然な噛み癖、歯の喪失後にそのまま放置することなどが考えられます。また、日本人は生まれつき下顎が小さいことが多く、これも咬み合わせの問題を引き起こす一因とされています。
咬み合わせの治療は、患者一人ひとりの歯の状態や顎の動きに合わせて選ばれます。歯並びに問題がある場合には、矯正歯科治療が行われることが一般的です。
咬み合わせと全身の健康について
咬み合わせと全身の健康について、歴史を紐解きますと、G.V.Black(1836~1915)が歯が全身の健康に影響するという考え方からそれまで、虫歯なったら抜歯するという当時の考え方に意を唱え、虫歯の部分をどう削ってつめれば歯が残せるかを発表しました。
現在、歯医者の原則となっている、ブラックの窩洞は歯を安易に抜くと全身状態が悪くなるからという考え方から始まっていたのです。
しかし、現在の歯科医のほとんどはその理念を忘れ去り、ただ単に充填方法の原則としかとらえていないのです。
P.Frauchard(1678~1761)の論文には歯と頭痛に関する記載がありますし、耳鼻科医である、J.B.Costen(1895~1962)が発表した、咬合の関与する耳鼻科領域の症状は、コステン症候群として現在でも多くの論文に引用されています。
このように先人が歯と全身の健康について注目した痕跡はあるのですが残念ながら、学問体系化されることはなかったのです。
咬み合わせが全身状態と密接に関連しており、体に合わない咬み合わせの状態が腰痛、肩こりなどの不定愁訴と呼ばれる主に慢性疾患を引き起こします。
こうした咬み合わせ由来の疾患に対して、歯科治療(咬み合わせの治療)をおこなって、体に合った咬み合わせの状態になれば、症状は改善します。
また、誤った歯科治療は、全身に悪影響を及ぼします。
歯科医師は、自分の治療を通して、患者さんの体に害が及ばないように正しい理論と治療の術式を身につけないといけないのですがそれができる歯科医師が限られているというのが現状なのです。
咬み合わせを治療することによって、何故体調が良くなったり、病気が治ったりすることがあるのでしょうか?
私たちが病気になるのは、何らかの原因で血流が悪くなり、免疫力が低下した時です。
免疫力を低下させる原因はいろいろありますが、その一つが歯の咬み合わせです。
咬み合わせが狂うと、体が歪み・神経や血管が圧迫されます。
すると、血液や神経の流れが悪くなって免疫力も低下します。
病気は、そういうところに発生するのです
敏感な人は、目に見えないわずかな咬み合わせの狂いで、全身に不調があらわれます。
咬み合わせの治療には、そういう微妙な咬み合わせの狂いを調整する能力が必要なのです。
それは、他の一般的な歯科医院では無理かと思われますので、当院のように経験および実績豊富な歯科医師がいる歯科医院へご相談ください。
咬み合わせは大事です
歯の咬み合わせは、ものすごく大事です。
実は、お口の治療は、咬み合わせに始まり、咬み合わせに終わるといっても過言ではありません。
皆さま、咬み合わせについて考えたことはありますか?
毎日の食事や会話で使っている歯の咬み合わせは、実は体全体のバランスにも影響を及ぼす大変重要な個所なのです。
咬み合わせが悪くなって、偏った咬み方をすると顎の関節をはじめ、様々な体の部分に偏った力の使い方が強いられるようになります。
それを放置しておくと体が歪んでいってしまい、次第に全身の不調を引き起こします。
- 顎の痛み、引っ掛かり
- 頭痛
- 肩こり
- 頸椎のゆがみ
- 自律神経の失調
- 不眠
など。
咬み合わせの悪さが原因で、引き起こされる症状は、とても多いのです。
西本歯科医院の院長西本は、数々の研修を重ね 「咬み合わせ治療」は最も得意とするところでございますので、咬み合わせも含めて健康なお口を手に入れたい方、既に咬み合わせに不調のある方は当院までご相談ください。
咬合関連症候群について
咬合関連症候群という言葉を お聞きになった事はあるでしょうか?
咬み合わせの異常から起こってくる全身の症状のことを言うのです。
咬み合わせと言うのは、普段はほとんど気にしない方が多いと思うのですが、ほんの数ミクロンのずれだけで繰り返し噛んでいるうちに様々な全身の症状を引き起こします。
「肩こり」・「めまい」・「腰痛」・「冷え症」といった慢性的な症状は、病院で検査を受けても特に異常は発見されず、自律神経失調症と診断されていたりします。
これらの症状が咬み合わせの調整によって治ることがあります。必ず全てのケースで治るわけではありませんが、明らかに咬み合わせが悪い場合は、それを調整すると劇的に治る場合があるのです。
口の中の健康は、口の中だけではなく全身にも関連しております。
咬むという行為は、「歯」・「顎」・「筋肉」・「舌」などを通して全身に深い影響を与えているのでしょう。
咬み合わせというのは、本当に大切なのです。
咬み合わせに不安のある方は、是非、一度ご相談ください。