西本歯科医院ブログ

2023.09.05

歯茎が黒くなる4つの原因とオススメの治療方法をご紹介

歯茎が黒くなる4つの原因とオススメの治療方法をご紹介

日常生活をしている中で、とある原因によって「歯茎」が黒くなってしまうことがあることをご存じでしょうか。
中でも、会話などで人から見える位置の歯茎が黒くなってしまうと、コンプレックスに感じてしまう方も多いでしょう。
そこで今回は、なぜ歯茎が黒くなってしまうのか、その原因と、どんな治療法があるのかについて解説します。

歯茎が黒くなってしまう原因

まずは、通常であればピンク色をしているはずの歯茎が、どうして黒く変色してしまうのか、その原因について解説します。

歯科治療で金属の材料を使用した

1つ目に考えられる原因は「過去の歯科治療で金属部品を使用した」ことが挙げられます。
歯科治療では、差し歯や被せもの、治療のための土台に金属を使用することも多く、場合によっては保険診療を受けられるなどのメリットがあるのです。
しかし、金属部品にはいくつかのメリットがあり、歯茎が黒くなってしまうこともその1つに数えられています。
歯科治療に使用された金属部品は、経年劣化により次第に金属イオンが溶け出し、それが歯茎に沈着することで歯茎を黒くしてしまいます。

歯周病になっている

2つ目に考えられる原因は「歯周病」が挙げられます。
歯周病は有名な口腔内トラブルの1つですが、歯周病にかかると歯茎は炎症を起こしてしまい、赤黒く変色してしまうのです。
また、歯周病の原因である歯石が歯茎の中に溜まると、より一層歯茎が黒くなる原因にもなります。
歯周病は自然に完治することは考えにくいため、歯周病の自覚症状を感知したら早めに歯科医院で治療を受ける必要があるのです。

メラニン色素の影響

3つ目に考えられる原因は「メラニン色素の影響で黒くなっている」ことが挙げられます。
メラニン色素といえば、肌を黒くする原因物質として知られていますが、実は歯茎にも発生する可能性があるのです。
メラニン色素が発生する原因は肌と同じく、外部から受ける刺激になります。
肌の場合は日光(紫外線)の影響ですが、普段は口を閉じている時間が多い以上は歯茎のメラニン色素の発生は日光とはあまり関係しません。
人によって異なりますが、歯茎のメラニン色素の発生要因としてよく知られているのは「喫煙」です。
煙草に含まれている物質による刺激が歯茎に刺激を与えて、歯茎の黒ずみの原因になっている可能性が高いと考えられます。

歯の神経が壊死している

4つ目に考えられる原因は「歯の神経が壊死している」ことが挙げられます。
虫歯などの影響で歯の神経が死んでしまうと、歯に栄養が行かなくなり、次第に黒ずんでいきます。
歯の根元まで黒ずんでしまうと、歯茎からその黒い部分が透けて見えるため、歯茎が黒く見えてしまいます。

歯茎が黒くなるデメリット

歯茎が黒くなるデメリット

歯茎が黒くなっている場合、いくつかのデメリットが発生すると考えられます。

原因が健康を損なわせている

歯茎が黒くなっているということは、何らかの原因が存在するということです。
中には、歯周病や歯の神経の壊死のような、健康に問題をきたすような原因であることも考えられます。
そのような問題を放置すれば健康的な生活を損なうことになりますので、早めに治療を受ける必要があります。

審美面に問題が発生する

歯茎が黒くなっているということは、不健康な見た目になっていると考える方も少なくありません。
奥歯の歯茎であれば別でしょうが、黒くなっているのが前歯のように人から見えてしまう歯茎だと、それがコンプレックスになってしまうことも考えられるでしょう。

黒くなった歯茎の治療法

最後に、黒くなってしまった歯茎の治療法について解説します。

原因を治療する

まずは、原因となっている病気などの要因を、歯科治療によって取り除きましょう。
原因が残ったままだと、歯茎の黒ずみを除去できたとしても、再び歯茎は黒くなってしまいます。

レーザー治療

歯茎の黒ずみは、歯科用のレーザー治療器で除去が可能です。
熱さや痛みも感じることはなく、処置時間は30分程度で1~2回ほどで効果が出るでしょう。
ただし、歯茎が薄い場合などは歯茎が痩せたり、変形してしまうリスクもあるので注意してください。

薬剤治療

薬剤を使用した治療法もあります。
この薬剤は、使用すると歯茎の表面の皮をはがす効果があり、個人差はありますが1~2週間ほどで黒ずんだ歯茎の表面が剥がれて健康的な歯茎の色を取り戻すことができるでしょう。
多少の痛みを感じる可能性もありますが、これは化学やけどの影響であり、永続するわけではありません。

まとめ:歯茎の黒さが気になる方は早めに治療を受けよう

歯茎が黒くなっていると、見た目に問題が発生するだけでなく、その原因が健康上の問題を発生させている可能性もあるので放置することはできません。
歯茎が黒ずんでいることがわかったら、早めに歯科医院に相談して、適切な治療を受けてください。

西本歯科の審美歯科治療についてはこちら

 

 

この記事の著者

院長・歯科医師 西本雅英

院長・歯科医師 西本雅英

略歴

平成2年

大阪大学歯学部卒業
SJCDベーシックコース修了
藤本研修会補綴コース修了
MSPDマイクロスコープコース修了
SJCDマイクロスコープコース修了

平成9年4月

西本歯科医院開業
所属学会

日本歯科審美学会

大阪大学歯学部同窓会学術委員会副委員長

日本顎咬合学会

日本歯科無痛治療協会

日本顕微鏡歯科学会

アートオブデンタルエステティック

京阪神咬合臨床研究会