西本歯科医院ブログ

2024.04.10

歯科医が教える子供の歯ブラシの正しい選び方

歯科医が教える子供の歯ブラシの正しい選び方

歯の健康を維持するためには「歯磨き」が欠かせません。
それは子供の頃であっても同じであり、歯磨きの質を高めるためには歯ブラシの選び方も重要なのです。
そこで今回は、子供向けの歯ブラシの選び方について解説します。

乳幼児の頃の歯ブラシ

まだお子さんが生まれて間もないころであれば、いかに歯ブラシに慣れてもらうかが重要なポイントです。
この頃のお子さんは自分で歯磨きができませんから、親御さんがお子さんの歯を磨いてあげるのがメインとなります。
歯ブラシのブラシ部分はできるだけ柔らかいものが良いでしょう。
また、いざという時に備えて先端部分が曲がるものを選んでおくと、転倒時などの事故の防止につながります。
親御さんが歯磨きをしてあげるということで、持ち手部分はできるだけ長いほうが使いやすいでしょう。
後にお子さん自身で歯磨きをしてもらうことを考慮して、少しでも抵抗感を感じられないように慣れやすい歯ブラシを選んであげてください。
お子さんが抵抗感を感じる場合は、歯ブラシを交換するといった工夫を凝らすことをおすすめします。

自分で歯磨きする頃の歯ブラシ

お子さんが自分自身で歯磨きをする年頃になったら、歯磨きしやすい歯ブラシを選んであげることが重要です。
歯磨きは「継続する」ことが重要であり、そのためにはお子さん自身が歯磨きをしやすいと感じることが重要になります。
歯磨きを習慣にするためには、いかにして歯磨きを不快であると感じさせないことが重要です。
そのため、歯を磨けることよりも「磨きやすさ」を重要視することが必要になります。
また、お子さん自身で歯を磨くことを考えると、歯磨きの際の安全性を考慮することも必要です。
転倒時などの際に重篤なケガをしないようにヘッド部分が曲がる構造や、ブラシ部分が柔らかい構造になっていることは重要になります。
また、お子さんが好んで歯ブラシを触るように、お子さんが好きなカラーリングやデザインの歯ブラシを選ぶことも重要です。
歯ブラシを選ぶ際には、お子さんの意見も尊重しつつ、お子さんが頑張って歯磨きをしてくれるような歯ブラシを選んであげてください。

永久歯に生え変わる頃の歯ブラシ

お子さんがある程度成長し、永久歯に生え変わる頃になると、歯磨きの制度を高めるための歯ブラシの選び方をする必要があります。
歯磨きではとくに奥歯への到達と磨きやすさが重要視されますので、ブラシ部分の短さと持ち手部分の長さが重要です。
永久歯が虫歯などの口腔疾患になると、場合によっては長期間の治療が必要になったり、歯を削るなどの治療が必要になりますので、健康な歯を損なう可能性が高くなります。
もうお子さん自身で歯磨きを行う時期になりますので、親御さんの工夫でお子さんの歯の健康を維持することは難しいでしょう。
そのため、お子さん自身が「歯磨きをしやすい」と思ってもらうことが重要になるのです。
歯磨きを面倒に感じてしまうと、歯磨きの質が落ちてしまい、虫歯や歯周病のリスクを高めることになります。
お子さんの意見も聞きつつ、お子さんにとって使いやすいと感じてもらえる歯ブラシを用意してあげてください。

歯科医院で歯磨きのコツを聞くことも重要

歯磨きの質を高めるためには歯ブラシの選定も重要ですが、歯磨きの仕方も重要なポイントです。
これは大人にも言えることなのですが、しっかりと歯磨きをしていると思っていても、実は磨き残しがあるというケースはかなり多いのです。
ご自身の磨き残しは自覚するのが難しく、それが虫歯などの口腔内疾患の原因になります。
これを防ぐためには、子供のころからしっかりとした歯磨きの習慣を身に着けることが重要なのです。
歯科医院では、正しい歯磨きの仕方を指導してくれますので、お子さんの歯磨きの習慣を正しい形に導いてくれます。
仮に乳歯の時期だとしても、永久歯に影響する可能性が高いため、歯科医院で歯磨き指導を受けることには大きな意味があるのです。
歯磨きにおける磨き残しは自分自身では自覚することが難しいため、歯の健康のプロフェッショナルである歯科医師でないとわからない部分が多く存在します。
子供のころから歯の健康を意識することは、高齢になっても健康な歯を残すことに関係しますから、非常に意味があることなのです。

まとめ:お子さんの年齢に合わせて最適な歯ブラシを選ぼう

歯ブラシは歯磨きのために必要なグッズであり、適切な歯ブラシを選ぶことは老若男女問わず重要なことになります。
子供の頃は歯磨きに抵抗を感じるケースが多いので、どれだけ歯ブラシに対して抵抗を感じないかが重要ですが、ある程度年齢を重ねると歯磨きの質を高めることができるかが重要になります。
お子さんの年齢によって歯ブラシの適性は異なりますので、お子さんの年齢に従ってどういった特徴の歯ブラシが適しているかを考慮して、歯磨きの効果を最適化できることを考えて歯ブラシを選んであげてください。

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この記事の著者

院長・歯科医師 西本雅英

院長・歯科医師 西本雅英

略歴

平成2年

大阪大学歯学部卒業
SJCDベーシックコース修了
藤本研修会補綴コース修了
MSPDマイクロスコープコース修了
SJCDマイクロスコープコース修了

平成9年4月

西本歯科医院開業
所属学会

日本歯科審美学会

大阪大学歯学部同窓会学術委員会副委員長

日本顎咬合学会

日本歯科無痛治療協会

日本顕微鏡歯科学会

アートオブデンタルエステティック

京阪神咬合臨床研究会