西本歯科医院ブログ

2025.02.10

歯の寿命はいつまで?短くなる原因と寿命を延ばす方法を紹介

歯の寿命はいつまで?短くなる原因と寿命を延ばす方法を紹介

皆さんは、歯の寿命について考えたことがありますか?
歯は食事の際に、食べ物をかみ砕くのはもちろんですが、その他にも重要な役割があります。
知っておきたいのが、そんな大切な歯の寿命を短くする原因があるということです。
今回は、歯の寿命や寿命が短くなる原因、歯の寿命を延ばす方法について解説します。

歯の寿命は50年~66年程度

まず、知っておきたいのが歯の寿命についてです。
厚生労働省の資料によると、歯の寿命は、約50年~66年となっています。
(出典:厚生労働省 『平成11年歯科疾患実態調査の概要』)。

また、男性と女性、歯の種類や歯の場所によっても差があると言われていますが、一般的には歯の寿命は短くないことがわかるでしょう。

歯の寿命を短くする原因

歯の寿命は50年~66年程度と解説しましたが、すべての歯が寿命まで使えるということではありません。
歯の寿命を短くする原因が複数あります。
その主な原因とは、「歯周病」「虫歯」「破折(はせつ)」です。

中でも、とくに注意しておきたいのが歯周病です。
歯周病が進行すると、歯を失うリスクが大幅に高まります。
特に、中高年では注意が必要です。

歯周病の次に注意しておかなければならないのが、虫歯です。
虫歯を放置しておくと、進行してしまい、歯を失うリスクが高まります。
そのため、虫歯ができてしまった場合には、放置するのではなく、歯科医院で適切な治療を受けなければなりません。

もう1つ覚えておかなければならないのが、破折(はせつ)です。
破折というのは、簡単に言えば歯が折れるもしくは割れてしまったというものになります。
転倒して歯に強い衝撃を受けた場合や硬い食べ物を食べた場合などに、破折してしまうことがあるのです

神経をとった歯の寿命も短くなる

虫歯が進行してしまった場合、治療の中で、歯の神経をとらなければならないこともあります。
神経をとることで、痛みを軽減することができると考える患者さんも多いと思いますが、歯の神経をとることで、寿命も短くなってしまうのです。
歯の神経は、歯に栄養などを届ける役割がありますが神経をとってしまうと充分な栄養が行き渡らなくなり、結果として健康な歯と比較すると、もろくなり、寿命も短くなってしまいます。

神経をとらなければいけない状態というのは、かなり虫歯が進行してしまっている状態です。
ですから、虫歯を放置するのではなく、できるだけ早く治療を受けることが重要となります。

歯の寿命を延ばす方法

歯の寿命を延ばす方法には、自宅でできることとプロの力を借りて行うものがあります。

セルフケア

歯の寿命を延ばすために、自宅でできることは、セルフケアです。
すでに解説しているように、歯の寿命を短くする大きな原因には、歯周病や虫歯があります。
そのため、普段から歯周病や虫歯を防ぐことが重要となるのです。

歯ブラシだけでなく、歯ブラシでは取り除くことが難しい場所にも対応可能な歯間ブラシを併用するとよいでしょう。

定期的に歯科医院を受診する

歯周病や虫歯を防ぐためには、セルフケアが重要と解説しましたが、セルフケアだけで防ぐのは難しいと言えます。
歯周病や虫歯は自覚症状がなく、進行してしまう場合もあるためです。
そこで重要となるのが、プロの力を借りるということ。

定期的に歯科医院を受診することで、早期発見や早期治療が可能となります。
また、正しいブラッシングやセルフケアについて相談や指導を受けることもできるでしょう。

食生活の改善

セルフケアや定期的な歯科医院の受診とあわせて行いたいのが、食生活の改善です。
どのような食生活を送かによっても、歯の寿命が変化する可能性があります。
例えば、糖分の多いものや酸性の強い食べ物などを好んで食べているという場合、虫歯などのリスクが高まるでしょう。
偏った食生活をするのではなく、バランスの良い食事をとることを心がけることが、歯の寿命を延ばすことにつながります。
それから、喫煙をしているという人の場合も、歯周病のリスクが高まると言われていますので、禁煙するというのも効果的といえるでしょう。
歯を失ってしまうと、食事の際に食べるものが制限されてしまう、困難となってしまう場合もありますので、健康な歯を維持するためにも食生活や生活習慣を見直すことが大切です。

しかし、どれだけ対策を行なっても歯周病や虫歯の進行に気づかなかったり、アクシデントによる破折が避けられなかったりする場合があります。
その際に、失った歯をセラミック治療によって補うことが可能です。
こちらの記事では、セラミック治療や虫歯との関係性について紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

歯の寿命は、約50年~66年と言われていますが、歯周病や虫歯などが原因で、歯の寿命が短くなってしまう場合があります。
そのため、歯の寿命を延ばすためには、セルフケアや定期的な歯科医院の受診、食生活の改善などが重要です。
ぜひ、健康な歯を維持するためにもチェックしてみましょう。

大阪の西本歯科医院では、最新設備を使用することで質の高いセラミック治療を行ないながらも、リーズナブルな価格帯で診療をご提供しております。

もちろん、治療後のアフターフォローも万全の体制で対応しておりますので、ぜひ一度、西本歯科医院までご来院ください。

この記事の著者

院長・歯科医師 西本雅英

院長・歯科医師 西本雅英

略歴

平成2年

大阪大学歯学部卒業
SJCDベーシックコース修了
藤本研修会補綴コース修了
MSPDマイクロスコープコース修了
SJCDマイクロスコープコース修了

平成9年4月

西本歯科医院開業
所属学会

日本歯科審美学会

大阪大学歯学部同窓会学術委員会副委員長

日本顎咬合学会

日本歯科無痛治療協会

日本顕微鏡歯科学会

アートオブデンタルエステティック

京阪神咬合臨床研究会